Behind Coleus

大学生なのに特別大学で楽しいことが一 つもない。虐待と男子校病のせいにしてみる。→日本脱出しました 今ジャカルタにいます。→ジャカルタから帰ってきました。→6月19日から小笠原沖で、インドネシア人とメカジキ漁

視覚障害者(児)に対する学生の態度と社会的態度、人格特性および職業興味との関係に関する研究

河内清彦先生の博士論文を研究室の先生にお勧めされて読んでいるのですが、この研究はキャリア教育的な示唆に富み興味深いです。

学生の視覚障害者への態度と、職業興味を同時に収集して、その関連を調べた研究です。

料理を好み、生き物に関心を持つなど、生物方面の職業に興味を持つ人は、視覚障害者(児)を拒否したり、保護したり、依存的だとみなしたり、同情することには反対し、統合教育を受け入れる傾向が強いため、この因子を「受容的な生物学志向」と名付けた。

中略

料理や保育が好きで、とくに相談管理の仕事に興味を持つ人は、視覚障害者(児)を依存的とみなしたり、拒否したりすることには反対するが、特別な能力を認め、同情を示す傾向が強いため、この因子を「同情的な相談・指導」と名付けた。

中略

商品の広告販売を考える事には興味を持つが、人と実際に接する仕事を好まない人は、視覚障害者(児)の特別な能力を否定し、社会的に保護することに反対するが、共に生きる事にも反対し、交流することに強い当惑を感じるため、この因子を「対人的当惑による非接客志向」と名付けた。

中略

好意的な因子としては、「統合教育」および「同情的理解」の因子尺度があてはめられた。また、非好意的な因子としては、「共に生きる事への拒否」「交流の場での当惑」および「自己中心的な依存性格」の因子尺度があてはめられた。

中略

この基準に照らしてみると、「社会主義」などの因子尺度は好意的な態度とも、非好意的な態度とも関連していた。また「自己主張行動」の因子尺度は「労働運動」の因子尺度などとの関連によって好意的か、非好意的かの傾向が異なっていた。

中略

最後に職業興味の分野についてみると、この分野においても、視覚障害者(児)に対し好意的な態度を示す人は、対人関係に興味を持つ人になっていた。たとえば、「相談管理」「対人サービス」および「幼児保育」などは、相手を世話することに主眼をおいた因子尺度である。

中略

これは、第7章で調査された専攻学科の影響の中で、経済学専攻の学生が他の学科の学生よりも、視覚障害者(児)に対し非好意的であったことと一致している。

 以上、人格の三つの分野を総括してみると、視覚障害者(児)に対し好意的態度を形成する人格要因としては、対人関係に強い関心を持ち、それに積極的に貢献しようとし、平等に全体の権利を求める内容を含むものである。

中略

したがって、態度改善プログラムを作成するにあたっては、プログラム参加者の視覚障害者(児)に対する興味や関心を高める無いようにする事が必要である。このためには、各人が他人のことを考えることのできるゆとりのある成熟した人格を形成するための教育体制を打ち立てることが不可欠である。

中略

しかし、現在わが国の学校教育においては、この点がしばしば置き去りにされているように思われる。なぜならば「受験地獄」といわれる受験競争社会の中では、「成績がすべて」という価値観が児童の間に広まる危険性もあり、そうならば、自己本位な人格が形成され、他人のことを考えさせることが難しくなるからである。もしこのことが現在のわが国における社会状況にあてはまるとすれば、危機感を感じずにはいられない。

 このような状況を打破するためには、いわゆる「成績至上主義」と言ったような一つの価値基準だけの状況から抜け出すことである。

中略

一方、視覚障害者(児)に対する態度の内容を考えた場合、本研究の結果からも明らかなように、どのような人格の持ち主でも、完全に好意的な態度を持っているとか、完全に非好意的な態度を持っているということはあり得ない。たとえ、全体的には好意的傾向を示しても、一部に非好意的内容が含まれているし、その逆もあるからである。たとえば、視覚障害者(児)を拒否することをやむを得ないとしながらも、同情的理解を示し、過保護に反対する場合もある(障害人格因子Ⅱ)

しかし第5章でも指摘したように、視覚障害者(児)にとって何が好意的であり、何が非好意的であるかの判断は万人同意の概念ではない。たとえば、上述の同情と言う概念にしても、社会一般では、非好意的なものと考えられてるとは言えない。しかし、同情する中には、相手を一人前で見なかったり、見下す傾向が含まれている。

 

また、河内先生は健常者が持つ障害者への態度の尺度を残しました。


一緒に仕事したくない、余りかかわり合いたくない。友人になりたい。などの共に生きる事への拒否尺度

盲学校で教育するのが一番良い。地域社会の学校で教育を受けることが望ましい、普通学校の中で十分に活動できるなどの、統合教育尺度

聴力が優れている。必要なことは皆暗記している。相手の声を聴いただけで、その人がどんな人か理解できる。特殊能力尺度

相手の子を考えずに物事を行う。空想でものを言う。不精である。などの自己中心的な依存性格尺度

気軽に声が欠けられない。ものを尋ねる場合、どのような話をしたらよいかわからない。コミュニケーションがとりにくい。交流の場での当惑尺度

この5つが持たれやすい偏見である事を示した。